急な体重増加をした時や妊娠した時にできるのが肉割れです。妊娠した時にできやすいので妊娠線と呼ばれることもあります。皮膚はある程度の伸縮性がありますが、その伸縮性の限界を超えて短い期間で伸びてしまうと、肉割れが起こってしまうのです。
妊娠すれば、お腹が大きくなるのは当たり前のことなので、肉割れしやすくなりますが、一年で10キロ近く太るような急な体重増加があると妊娠していなくても肉割れしやすいので注意が必要です。
今回は、肉割れの原因や消す方法など、肉割れのお悩みについてご紹介します。
お腹の肉割れの症状と原因
お腹の肉割れの原因は、急に皮膚が伸びてしまい、表皮、真皮まで破れた状態になるからです。お腹は特に肉割れしやすい部分ですが、お腹の他にもお尻や太ももでも肉割れは起ります。
これはお腹の肉割れと同じく、急に太ることで皮膚が伸びて真皮が破れたような状態になるからです。ただし、皮膚が傷ついて肉割れを起こすのに、痛みは全くありませんから自分では気が付かないうちに肉割れしてしまうことがほとんどです。
肉割れが始まった頃は、皮膚に赤紫のような筋が出現します。それが徐々に色が変わってきて、時間が経過すると白い色の筋になって落ち着いてしまいます。表面を触ってもボコボコと凹んでいるようなこともありますが、ほとんど他の皮膚の部分と変わらないこともあるので、よく見ないと気が付かない肉割れもあります。
痩せると肉割れが目立つ原因
肉割れができる原因は、短期間で皮膚が急激に伸びてしまうからですが、じつは太っている時には肉割れに気が付かないことが多いのです。妊娠して肉割れになった場合では、出産後にお腹が元通りになった時に肉割れが目立つようになります。
これは伸ばされて傷ついた皮膚が、痩せることで縮まっても、もとの皮膚に戻れずに割れた部分の皮膚が集まって余計に目立つようになるからです。
肉割れを起こすそもそもの原因は、急な体重増加ですが、その肉割れが目立つ原因が急な体重減少にあるという皮肉な結果です。
お腹の肉割れを消す方法
肉割れは、真皮が傷ついてしまうと消すことは難しくなります。どれだけ肌のお手入れをしても消せない傷跡があるように、肉割れも皮膚の深いところまで傷ついてしまえば消すことができなくなります。
ただ、肉割れの初期段階で正しくお手入れをすれば消すこと、もしくは目立たなくさせることは不可能ではありません。
保湿ケアを徹底する
皮膚は乾燥した状態と潤った状態では、伸縮性に差があります。うるおいでたっぷり満たされていると伸縮性が高まるので、保湿ケアを徹底しましょう。
お腹や太もも、お尻など、皮膚が柔らかくて肉割れしやすい部分はボディクリームなどを使ってたっぷりと保湿をしましょう。
新陳代謝の活性化
傷やシミなど、肌にダメージを残すようなことを消すために肌の代謝を活性化することが大切なように、肉割れを目立たなくさせるためには、代謝を高めて皮膚の細胞増殖を活発にすることが必要です。
肌の代謝を活発にする効果のあるプラセンタなどを取り入れてケアをしてみましょう。
肌の弾力をアップさせる
初期段階の肉割れは、肌の弾力がアップするようにマッサージをすることである程度消すことも可能です。マッサージをしながら、コラーゲンやヒアルロン酸など皮膚の弾力とうるおいに効果のある成分を内側から補うことも肉割れ対策には効果が期待できます。
肉割れを予防するのも大事
肉割れしないように予防するためには、急激な体重の変化を起こさないようにすることがなによりも重要です。妊娠した時でも、お腹が大きくなる前からマッサージを続けていると妊娠線を予防することができますが、お腹が大きくなることが前もってわかっているから準備できることです。
妊娠しているわけではないのに、急に短期間で太る場合は、肉割れに備えてお腹のマッサージをすることよりも体重の増加を抑えることが何よりの予防です。
それでも太ってしまう場合は、皮膚が柔らかいお腹、太もも、お尻、二の腕などはお風呂の中やお風呂上りの時間にマッサージするようにしましょう。
肉割れ対策のマッサージ方法
肉割れ対策のマッサージは、セルライトや皮下脂肪のためのマッサージのように強いチカラを入れることは止めましょう。皮膚を滑らかにすること、柔らかくすることが目的なので、優しい力で行います。
マッサージの時には、クリーム、乳液、オイルを使って滑りが良くなるようにします。そして一方の方向ではなく、色々な方向からマッサージすることがポイントです。
肉割れしやすいお腹の下の方は、下から上、横から中央に、円を描くようにと、真皮の伸縮性が偏らないようにマッサージしましょう。
肉割れ対策になる食事
食生活が肌に与える影響は大きいものです。肉割れ対策にも、食生活は影響します。とくにビタミンCはたっぷりと補いましょう。ビタミンCは美肌のビタミンとも呼ばれます。美白作用もありますし、皮膚の弾力を支えるコラーゲンの生成にもビタミンCが必要です。
コラーゲンのもとになるタンパク質が不足しないようにすることも肉割れを予防するために大切なことです。無理なダイエットをしていると皮膚の弾力性を失ってしまいます。それでリバウンドなんてしてしまうと、肉割れの危険度が高いので、極端なダイエットをしないようにすることも、大切な対策になります。