ダイエットにおいて、皮下脂肪を効果的に落とすことができるかどうかで見た目の変化にかなりの差が生じます。ただ、皮下脂肪は脂肪の中で一番落ちにくいといわれています。
では、なぜ皮下脂肪は落ちにくくつきやすいのか、その理由についてご紹介していきたいと思います。また、皮下脂肪を落とす方法についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
皮下脂肪が付きやすい・落ちにくいのはなぜ？
それではまず、皮下脂肪がつきやすい理由と、落ちにくい理由についてご紹介していきます。
つきやすい理由
皮下脂肪がつきやすい理由は、女性ならではといっても過言ではありません。というのも、皮下脂肪は女性ホルモンに関係しているからなのです。
女性は、子供をお腹の中で育てるために、男性よりも皮下脂肪がつきやすい体となっているのです。これは、皮下脂肪を蓄えておくことにより、外的衝撃から子供を守ることができるためです。そのため、女性にとって皮下脂肪は必要なものでもあるのです。
落ちにくい理由
女性につきやすい理由が、出産に備え、子宮やお腹の子供を守るためであるということから、落ちにくいのも仕方がないことではあります。しかし、このこと以外にも落ちにくい理由はあるのです。
皮下脂肪は備蓄用
まず、生命を守り、維持するために、体は脂肪を蓄えるという機能があります。その中でも、いざという時のために使われるのが、皮下脂肪なのです。このことから、皮下脂肪は中々落ちにくくなっているのです。
私たちの体は、エネルギーを消費し始めた時、ブドウ糖を消費し始めます。順番的にいえば、ブドウ糖→内臓脂肪→皮下脂肪という順に消費されていくのです。ブドウ糖が減ると内臓脂肪が消費され、その後やっと皮下脂肪が消費されるということになるのです。
皮下脂肪は乳がんの原因になる？
皮下脂肪は女性にとって、出産の際に子供を守るクッションのような役割を果たす大切なものである反面、深刻な病を引き起こす可能性があるのです。
その中の一つに乳がんがあります。なぜ皮下脂肪が乳がんの原因になるのかというと、女性ホルモンの分泌を過剰にしてしまうからなのです。
乳がんと皮下脂肪の関係
近年、ファストフードなど、私たち日本人の食生活は、欧米化していることが問題視されています。なぜ問題視されているかというと、肥満体型の女性が増加しているからなのです。
肥満＝皮下脂肪が増加＝エストロゲンの過剰に蓄える、このような関係性が、乳がんのリスクを高めてしまうというのです。皮下脂肪の増加は、エストロゲンの過剰な蓄積を引き起こしてしまい、乳がんのリスク要因の一つとなっています。
皮下脂肪を減らしすぎることは問題ではありますが、過剰な皮下脂肪は撃退していく必要があるのです。
皮下脂肪を落とす方法～運動～
そんな危険も潜んでいる皮下脂肪は、過剰に溜め込み過ぎないよう、運動でケアしていく必要があります。ただ、運動で皮下脂肪を落とすためには、少しポイントがあるのです。
筋トレ＋有酸素運動効果的
皮下脂肪を落とすためには、筋力トレーニングだけでは十分とはいえません。筋力トレーニングは、脂肪燃焼効果があるわけではなく、筋肉を育てる効果があるものなのです。ただ、筋力トレーニングを行うことは成長ホルモンを分泌させる効果があるため、有酸素運動と組み合わせることが皮下脂肪撃退には一番効果的なのです。
成長ホルモンが分泌されると、代謝を上げる効果が期待できます。代謝が上がることによりその後の有酸素運動による皮下脂肪の消費をより高めることが出来るのです。筋力トレーニングを５分だけでも行うと、その後の有酸素運動による脂肪燃焼効果を高めることができるので、皮下脂肪を落とすためには、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせて行うようにしましょう。
皮下脂肪を落とす方法～食生活～
食生活においてのポイントについては、３食食べるということです。
３食食べるときのポイント
３食は、朝食をしっかり食べ、昼食、夕食の順に量を減らし、ヘルシーなものを摂取するように心がけることが大切です。朝食を抜くことで、昼食の量が多くなってしまったり、朝元気が出ないなど、活力が出ずストレスの原因にもなってしまいます。
炭水化物だけで食事を済まさない
時間がないからと、朝食も昼食もおにぎりで済ませてしまうという人も少なくないのではないでしょうか。お米やパンなどの炭水化物は、糖質をたくさん含んでいるため、皮下脂肪をより蓄えさせてしまうのです。おにぎりで済ませていた朝食をサラダに変えるなどして、炭水化物だけの食事にならないよう工夫することも、皮下脂肪を落とすためには大切なことなのです。
もちろん、皮下脂肪を落とすだけではなく、健康面においても、野菜やお肉、お魚などに含まれる栄養素をバランスよく摂ることは大切なことです。健康で美しい体を手に入れるためにも、ぜひ食事を大切にするよう、心掛けて下さいね。
