腸をマッサージすることで便秘が解消してスッキリとすることができると、お腹の溜まった脂肪までなくなってダイエット効果が得られるというのが話題になり、腸もみダイエットとして注目されています。
腸もみは自分でも簡単にできるマッサージなので、お金もかからないのも嬉しいダイエットです。便秘がちでダイエットに失敗してしまった経験のある方にはピッタリのダイエット方法ですので、トライしてみてはいかがでしょう。
腸もみダイエットに興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
腸もみダイエットとは？
腸もみダイエットとは、腸をマッサージして刺激をすることで運動させることにより、老廃物の排出を促す方法です。腸を揉むなんて、そんなことして大丈夫なの？と驚く人もいるようですが、じつはお腹を揉むことでお腹の調子を整えることは昔から行われてきた方法です。
人間の腸の長さは個人差がありますが、日本人の腸の長さの平均は小腸で6メートルから7メートル、大腸は1.5メートルから3メートルくらいと言われています。欧米人よりも日本人の方が腸が長いと言われていますが、これは確かな根拠のあることではありません。
ただ、内視鏡の検査をする医師の経験上では、やはり日本人の方が大腸が長い傾向にあるという説がありますので、全くのデマとも言えません。腸が長い傾向にある日本人が欧米人と同じような食事をすれば、便秘しやすくなるのも当然のことです。
腸は自ら運動をして老廃物を排出しようとしますが、野菜不足の食生活では食物繊維が不足して便のカサが増えないので便秘しやすくないます。腸が冷えることで腸の動きが低下することも便秘の原因となります。
他にも女性に便秘が多い原因となる生理前に分泌される黄体ホルモンが、子宮の収縮を抑えることが腸にも影響して腸の動きが悪くなることなど、便秘の原因は数え上げたらキリがないほど沢山あります。
腸の動きを外側から助けてあげる腸もみは、便秘薬やハーブなどで腸の動きを促すよりも自然な方法でスッキリさせることができるのです。腸もみダイエットとは、とてもシンプルな方法ですが腸の動きを活発にするためには有効なのです。
腸もみダイエットの効果
腸もみダイエットをすると便秘が解消されるだけなら、さほどダイエットの効果は期待できないのではないか？という疑問を抱く方がいるようです。確かに便秘を解消するだけでダイエットできるわけではないのですが、腸の中に老廃物を溜め込むのは基礎代謝を低下させてしまいます。
腸もみでデトックスすることは、ダイエットの前に健康なサイクルのための基本です。具体的な効果についてご紹介しましょう。
腸の運動
食べたものから栄養を吸収して、そのカスとなった老廃物は腸の動きで排出されますが、腸の運動が低下してしまうと長い腸の中でなかなか出口に進まなくなります。腸の自然な運動を妨げることが便秘のきっかけになることが多いので、運動を再開するように刺激をすることが腸もみの効果です。
便意があるのに外出先や職場、学校でガマンしてしまうことがクセになると、腸の運動が弱くなります。これが慢性的な便秘のきっかけになることがあるので、腸の運動を呼び覚ますために腸もみは効果があります。
内臓を温める
腸をもむと内臓の血流が促進されます。これは夏太りの解消には効果が期待できます。夏は冷たい飲み物ばかりを飲んでしまいがちで、内臓が冷えて機能低下しやすくなります。
腸もみによって腸の血行が改善されると代謝に影響を与える肝臓などの機能も向上します。その効果で夏の疲れた内臓を癒しながら痩せやすいカラダに導くことができるのです。
腸のコリをほぐす
腸の動きが悪い状態が続くと、うっ血して肩こりと同じように腸がこってしまうことがあります。肩こりの解消のためにマッサージをするように、腸もみをしてコリをほぐせば、動きも改善されるのです。
腸もみダイエットのやり方
腸もみダイエットは、自分の手を使って腸の状態を確認しながらリラックスして行います。詳しいやり方を順を追ってご説明します。
1.仰向けに横になり、ヒザを立ててお腹に両手を乗せます。
2.指を揃えてオヘソ上3センチ離れたところから起点として、時計回りに2時、4時、6時、8時、10時のポイントを5秒くらい押しながら小腸をマッサージします。
3.コリコリとした部分があれば、指を立てずにやさしくもみほぐすようにします。
4.次に右の脚のつけ根、そこから直線上の肋骨の下、右にずらしてオヘソの上、肋骨の下、左の脚のつけ根と大腸のある部分をもみます。一か所5秒くらいゆっくりと押すようにします。
5.最後にオヘソを中心のして手の平をあててゆっくり時計回りにマッサージします。
寝る前に横になって行うと翌朝スッキリしやすくなりますが、すぐに効果が出てトイレに行きたくなることもあるので、リラックスできる時間を見計らって行いましょう。
腸もみダイエットの注意点
腸もみダイエットを行う時の注意点は、指を立てて強い刺激をすることは避けるようにしましょう。痛いのをガマンするほどの強いチカラをかける必要はありません。
ポイントをゆっくりと押えることで腸が動くようにしてあげましょう。もしも弱い刺激でも痛みを感じるようなところがある場合は、無理をせずに医師に相談してみると安心なのではないでしょうか。
