内臓脂肪を落とすことは、お腹周りのダイエットにつながるだけでなく、健康にもつながります。少しのポイントをおさえることで、内臓脂肪は落とすことが出来るため、ぜひ体の中からケアしていきましょう。
では、まずは内臓脂肪とは何なのか、内臓脂肪を落とすことによる健康効果などについても詳しくご紹介していきます。
内臓脂肪とは？
皮下脂肪や体脂肪というものがある中で、内臓脂肪というのは、お腹の内臓周りにつく脂肪のことをいいます。注目すべきは、お腹周りというところですね。内臓脂肪が過剰につくことにより、女性の気になるぽっこりお腹をさらに悪化させてしまうことになるのです。
お腹周りで脂肪が膨らんでしまうことにより、リンゴ型肥満という肥満体型になりやすいといわれています。内臓脂肪は、お腹に簡単につきやすく、落ちにくいという傾向があるため、一度つくと厄介な脂肪でもあります。
内臓脂肪は生活習慣病の危険に
内臓脂肪を落とすことは、お腹周りをすっきりさせるだけでなく、生活習慣病のリスクを軽減させることにもなります。
糖尿病と内臓脂肪の関係は深いことが近年の研究で分かってきました。そもそも糖尿病というのは、過食や過度の飲酒により、血糖値が上昇してしまうことや、遺伝が主な原因とされてきました。しかし、近年では、過剰な内臓脂肪が、血糖値上昇に関わっていることも分かってきたのです。
糖尿病は、進行すると命にかかわる危険性があるだけでなく、動脈硬化を引き起こす可能性もあります。内臓脂肪を落とすことは、お腹周りのダイエットにつながるだけではなく、このような恐ろしい病をも防ぐことができるのです。
運動で内臓脂肪を落とす
それでは、一度つくと厄介な脂肪、内臓脂肪の落とし方について詳しくお話していきたいと思います。まずは、運動編からです。
ねじり腹筋
１．通常の腹筋と同じような体制をとります。
２．両足は揃え、上半身を起こした状態からスタートします。
３．まずは息を吸い込み、吐きながら両足を右側へねじっていきます。４５度くらいを目安にねじりましょう。
４．両足は離れないよう、息を全て吐ききることを意識しましょう。
５．そして、息を吸い込みながら元の位置に戻していきます。
６．反対側も同様に行っていきましょう。この動作を左右交互に１０回繰り返します。
ポイントは、両足を揃えることと、呼吸を意識することです。息を吐き出すときはお腹をへこませるようにすることで、より効果をアップさせることができますよ。
また、腹筋が苦手という方の場合、初めは上半身を起こさない状態で、両足をねじる方法から始めていきましょう。頭を持ち上げ、上半身を上げて行う方が効果は得られますが、継続が大切なので、無理をしないようにすることも大切ですよ。
脚上げ腹筋
１．まず、仰向けに寝転がり、両ひざを９０度に曲げて、足を地面から浮かせます。
２．次に、両手で頭部を支え、上半身を少し起こしましょう。
３．その状態から、息を吐きながら両脚を天井方向へ持ち上げていきます。
４．上げ下げを５回繰り返していきましょう。
ポイントとしては、両脚が離れないようにすることと、両脚を上へ持ち上げる際、反動を利用せず、ゆっくり行うことです。反動を利用すると、腰が地面から飛び上がるような状態になるため、そうならないよう、ゆっくり行っていきましょう。
このエクササイズを続けることで、お腹周りの脂肪を内側から刺激することができます。特にねじることは、くびれを作るためにはとても効果的な運動となります。
ただ、エクササイズに有酸素運動を取り入れるとより効果的に内臓脂肪を落とすことができるため、１日１５分でかまいません。このエクササイズの後に、有酸素運動を取り入れて下さい。
有酸素運動については、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど種類は問いません。エクササイズで筋肉に刺激を与えることで、有酸素運動による脂肪燃焼効果をアップさせることができるので、ぜひ有酸素運動も一緒に取り入れてみて下さいね。
食事で内臓脂肪を落とす
運動で内臓脂肪を落としていくとともに、食事でも内臓脂肪を落とすことを意識していきましょう。
植物性たんぱく質を摂る
たんぱく質は、筋肉を育てるために必要な栄養素です。ただ、たんぱく質には動物性たんぱく質と、植物性たんぱく質があります。
植物性たんぱく質は、脂肪分が少なく、体に余分な脂肪を溜め込ませないため、内臓脂肪を落とすだけでなく、ダイエット中にもおすすめの栄養素といえます。おくらや山芋、緑黄色野菜に多く含まれているため、食事に取り入れるようにしましょう。
また、ビタミンやミネラル、食物繊維も積極的に摂取していくことで、脂肪を撃退するだけでなく、健康面において嬉しい効果をたくさん得ることが出来ます。体型だけでなく、美肌を作るためには、食事や腸内環境を整えることが大切になります。ただ痩せるだけでなく、肌にダメージを与えないよう健康的で美しいスタイルを目指していきましょう。
