骨盤と太ることには密接な関係があります。逆にいえば、骨盤のゆがみをきちんと矯正することで、ダイエット効果を得たり、太りにくい痩せ体質を作り出すことが出来るということです。骨盤がゆがんでしまうと、全身に影響を及ぼしますが、特にウエストやお腹周りにボリュームが出てしまいます。今回は、骨盤がゆがんでしまう原因や骨盤矯正の方法をご紹介します。
骨盤がゆがむ原因と悪影響
骨盤がゆがんでしまう原因は、何気ない日常の習慣です。
例えば、足を組んで座る、片足に重心をかける、いつも同じ手でバッグを持つという誰しもが何気なく行っているこのような習慣が骨盤をゆがませているんです。女性の骨盤はもともとゆがみやすいという特徴があります。毎月の生理の女性ホルモンの働きによっても、骨盤は開いたり閉じたりしています。妊娠出産でも骨盤が開きます。
骨盤がゆがんでしまうことで、太るという外見的なものだけでなく、他にも悪影響があります。
骨盤は体の中心にあって、内蔵を支えるという大切な働きをもっています。その大切な骨盤がゆがんでしまうと、内蔵の位置が下がったり、骨盤と連動している筋肉がねじれたりします。そうすることで内蔵の機能低下、不眠、イライラ、新陳代謝の低下、冷え性、便秘、生理不順、肩こり、頭痛、腰痛、全身疲労、自律神経失調症、脳出血、脳梗塞など、様々な悪影響を及ぼします。
骨盤のゆがみをチェックしてみよう
自分の骨盤がゆがんでいるかどうかは鏡を見てもなかなかわかりにくいですね。簡単にチェックする方法をご紹介します。
その場で足ふみチェック
目を閉じてその場で足ふみをすることで、骨盤のゆがみをチェックすることができます。スタート位置に印をつけたり、目印になるものを見つけ、目を閉じて30回ほどその場で足ふみをしましょう。目を開けてスタート位置から30cm以上ずれていれば骨盤がゆがんでいる可能性が高くなります。またずれる方向によっても、どのように骨盤がゆがんでいるかを知ることができます。
*前:骨盤が前傾している(女性に多い)
*後ろ:骨盤が後傾している(男性に多い)
*左右:左右に傾いている
*斜め:ねじれている
腰の隙間でゆがみをチェック
1.壁に背中をつけて立ち、お尻とかかとが壁につくように位置を調節します。
2.腰にできた隙間に手を入れます。
この隙間の大きさによって、骨盤のゆがみをチェックすることができます。拳が入る隙間が空いているなら、骨盤が前傾していて、全く手が入る隙間がないなら、骨盤が後傾しています。手のひら1枚入る隙間が正常です。
足の長さでねじれをチェック
骨盤がねじれていると左右の足の長さに差が出てきます。
1.床に足を伸ばして揃えて座り、手を後ろに付いて体を支え、足を左右にブラブラと揺らします。
2.再び両足を揃えてみて、かかとの位置をチェックしましょう。
様々な骨盤矯正の方法
骨盤を矯正するには、整体で治療を受けるという方法もありますが、お金もかかりますし、1回の治療では完了しないので、一定期間通院する必要が出てきます。ですが、整体へ通わなくても、骨盤矯正は自分で簡単にできますので、実践してみましょう。
スクワット
1.足を肩幅よりも少しだけ狭目に開いてまっすぐ立ちます。
2.両腕を胸の前でクロスさせます。
3.丸めたタオルを膝の間にはさみ、タオルを落とさないよう、足の内側を意識しながら腰を落としたり戻したりを繰り返します。
お尻歩き
1.床に両足を伸ばし揃えて座ります。
2.腕は胸の前でクロスさせ、背筋を伸ばします。
3.そのままお尻で歩くように、前に10歩後ろに10歩歩きます。
腰回し
1.足を肩幅に開いて立ちます。
2.両腕は腰に当て、大きな円を書くように腰を右回りに30回、左回りに30回回します。
狭い場所でもできる骨盤矯正法なので、仕事中トイレに行ったついでなどに行うと効果的です。
うつ伏せお尻揺らし
1.うつぶせに寝て、腕は顎の下など置きやすい部分に置きます。
2.お尻を左右に1分~3分ほど揺らし続けます。
3.軽く拳を作り、お尻全体をポンポンと1分ほど叩きます。
4.再度、お尻を左右に1分~3分ほど揺らします。
効果的な骨盤矯正のタイミング
骨盤矯正は基本的にいつ行っても問題ありませんが、特に効果的なのは夜寝る前です。寝る前に行うことで、1日の骨盤のゆがみをリセットすることができるからです。骨盤矯正をやる時間がなかなか取れないという方は、寝る前にどれか1つで良いので実践しましょう。
骨盤矯正は整体でもそうですが、セルフケアでも1度で改善できるものではありません。骨盤のゆがみによって起こってしまった内蔵を引き上げたり、筋肉のねじれをすぐに戻すことはできませんから、短時間でも毎日継続して行うことが大切です。
骨盤矯正後の注意点
骨盤矯正をした後の注意点はこちらです。
*正しい姿勢を意識する
*足を組まない
*できるだけハイヒールを避ける
*左右均等にバッグや荷物を持つ
*適度な運動を心がける
いくら骨盤矯正で骨盤のゆがみを矯正しても、普段の習慣を見直さなければ意味がありません。骨盤がゆがむ原因は日常生活の習慣にありますから、しっかりと意識し、美しいウエストラインを手に入れましょう。